- 上弦 8/18 満月 8/26
「宇宙の一員であるという人間観の発想」
「気」とは何か。
宇宙と人間との関わりから考えてみます。人間とは、大宇宙すなわち自然の中に生命を与えられた小宇宙です。
東洋医学では自然と人間との関係を示すのに五行説を用います。
一年の春夏秋冬を四季といいますが、夏と秋のあいだに土用が入って、季節は五季。
人間の身体には肝、心、脾、肺、腎があり、
これを五臓と呼びます。
目、舌、口、鼻、耳から感じる感覚を
五感といい、味についても五味という表現が
あるなど、自然と人間との関わりで「5」が
重要なキー・ナンバーになっているのです。さらに1年は12ヵ月、
人間の体内に走っている経路は12脈、
1年は365日、
ツボと呼ばれる体内の経穴は365カ所、
大動脈は12脈、
静脈は365脈、
大きな関節は12、
小関節は365
といったふうに、宇宙と人間はミステリアスなまでに対応しているのです。そして、その宇宙に満ちているのが気という
生命エネルギーです。
人間や動植物は、宇宙から気のエネルギーを
与えられて生まれ、また宇宙の気のエネルギーを吸収して生きています。東洋医学では、人間は天の気(空気)と
地の気(食物)を取り入れ、
体内の気と調和して生存していると
されています。
科学的に見れば、気は一つの波動なのです。
気が乱れると病気になります。
そして、気を充電する身体技術があります。大事なのは、朝起きて自然のフレッシュな気を深呼吸することです。
朝の五時から五時半という時間帯は植物も動物も目覚め、自然の気を取り入れています。
また、朝の太陽光を浴びることや、正しい睡眠、食事も気の充電法として大事です。
ホスピタリティ・サービス、
これらの仕事に携わる者にとって、最も必要とされるのがプラスの気だと思います。
なぜなら、自分自身が充電した気を
お客様に対して放電しなければ
ならないからです。自らが気を充実させ、元気、陽気、
楽しい雰囲気、厳かな雰囲気といったプラスの気をお客様に与える。宇宙のエネルギーを上手に取り入れ、
いつでも積極的に力強くあることが、
個人や会社、さらには社会にとっても
何より大切なことではないでしょうか。