いじめや幼児虐待などの「子どもに関わる悲しい出来事」が頻発する世相を憂い、世界中の母と子の幸せを願います。
すべての母が我が子を慈しむような深い祈りによって、全世界に平和が訪れることを願います。
観音菩薩は衆生の願いに応じて様々に姿を変えて、その願いを叶えてくださる仏様です。
近頃の世相を見渡してみると、子どもに対する様々な悲しい事件が後を絶ちません。
そうした世の中に、「母の如き優しさと慈愛をもって、世界中のすべての母と子に平安な日々を」の願いを込めて建立されたのが、
「慈母観音立像」です。
「母の愛に育まれてこそ今の自分があることを、すべての人に改めて思い出して欲しい」というメッセージを、できるだけ多くの方々に感じていただきたいです。
慈愛の秘めた眼差しと気品漂う御尊顔、
堂々とした立ち姿は、「慈母」と呼ぶにふさわしい温かさに包まれ、その腕に抱かれ、
あるいはその足元で安心して遊び戯れる
幼子たちと共に、「母と子の平穏で幸せな家庭の姿」を表しています。
慈母観音に向って自然に手を合わせるのも、そこに込められた「慈母の願い」を感じているからに違いありません。